610「満員電車」

もう何年前のことだったか忘れたけど

 

私その日…満員電車に乗ってて

 

隣にショートヘアの女性がいてね

 

紺色の服着てたかな

 

電車が揺れたせいか私もグラッとなって…満員電車だったから隣の女性にぶつかってしまって

 

そしたら私の顔のファンデがその女性の服に結構

べったりついてしまって!

 

私はまずい!と慌てたけれど

女性もそれに気づいて怒った顔をしたのが見えて

私はビビってしまいごめんなさいも言えず

ひとり心の中でアワアワしていた

 

で…そのままアワアワしてたら

 

なんかお尻をね?触られてる感じがして

 

後ろを見たら なんか 男の人がいて

 

まあ 痴漢ですよね

 

で…  私は あっと思ったんだけど

 

なんか 何も言えんくて そん時

 

でね すごく昔の話だから

所々うろ覚えではあるんだけど

 

その痴漢がさ もう一方の手で もう一人別の女性触ってたのよ!

 

信じられる?痴漢二刀流よ。

 

私は痴漢されてる事よりも「うお何だこいつ!両手使い?」って言うことにびっくりして…でもなんかオロオロするだけで何もできんくて

 

そしたらさー 突然

 

さっき私がぶつかってしまった

紺色の服の女性が助けてくれたの

 

「ちょっとアナタ!何やってるんですか!みんな気づいてますよ!恥ずかしくないんですか!」

 

って大声で怒鳴ってくれて

 

痴漢はビビって 固まって

 

私ももう一人の女性も 助かったの

 

けど私はさ そん時にちゃんと「ありがとうございました」くらい言うべきだったのに…

 

あまりの出来事に テンパってしまい

 

ただ アワアワするだけで

 

その女性に何にも言えなかったの

 

気おされちゃってたというか…動揺して…

 

結局「ごめんなさい」も

「助けてくださってありがとうございました」も

言えなかった…

 

🚃🚃🚃

 

…と言う出来事が昔 あったんだよね

 

今日ふとしたことがキッカケで

その事を思い出してしまってね

 

今思えば あー本当に申し訳なかったと思ってね

ちゃんとお詫びとお礼を言えなかった事…

 

なので この場を借りて改めて…

その方が読んでくれることを祈って

ここにメッセージを。

 

…その節は とんだご迷惑をおかけしてしまいまして誠に申し訳ございませんでした。そして痴漢から助けてくださってありがとうございました。あなたの勇気ある行動は今でもずっと私の心に残っています。…にも関わらず、あの時は動揺してしまいお詫びもお礼も言えなくて…すいませんでした…🙇‍♀️

 

 

 

(多分このメッセージ、読んでくれてると思うんですよね。…だといいな。)

 

 

おわり☘️