423「薔薇と…」
【これはとある家族の物語】
昔あるところにとても仲の悪い姉妹がいた
母親は姉だけを贔屓してて妹に愛情がなかった
で、姉妹が喧嘩になったら姉のほうばかりを庇って
妹のことは守ろうとしなかった
そうする事で妹は母と姉に強い怒りと憎しみ
恨みを抱きながら育った
時はすぎ 姉と妹は20代になった
妹はあることがきっかけで、インターネットとリアルで集団イジメをする悪質なネットリンチグループのターゲットにされた
姉は噂でその事実を知り
なんとあろうことか自身もグループのメンバーに加わり、妹の誹謗中傷をばら撒いて妹を孤独に追い込む集団イジメ「ガスライティング」に積極的に参加したのだ
このグループは狙ったターゲットを確実に自殺に追い込むことで有名な恐ろしいネットリンチグループだった
当時 姉はバツイチ
一方 妹は幸せな結婚をしており…姉には妹を妬む気持ちがあったのだ
妹を自殺に追い込んで殺した後は妹の夫と再婚して自分が後妻として妹の家に入り込むつもりでいた
姉の企みは途中まではうまくいっていたのだが
ある時期からターゲットにされた女性(妹)を救うために《世の中に強力な影響力を持つ支援者》が次々と名乗りを上げ、現れる
その数は膨れ上がり どんどん勢いを増し
リンチグループは窮地に立たされるようになった
そこで姉は アッサリと仲間を裏切り、勝ち馬に乗ろうとして妹の支援者グループのリーダーに擦り寄る
そして今の今まで殺そうとしていた妹のチームに
無理矢理入り込もうとした
しかしこれには妹を支援するチームのメンバー達は猛烈に抵抗、反発。15年間も敵チームの幹部だった奴と組むなど有り得ない!と。
なにしろ姉は猛烈な勢いでずっと
妹を攻撃していたのだから…
妹のことを慕い守ろうとしていたチームのメンバーは、姉のなりふり構わずなそして身勝手この上ない立ち振る舞いに怒りを通り越して呆れ返った
そして 妹は長い間 ネットの世界でどのような戦争が起きていたのか実は知らずにいた
自分がリンチグループにストーカー攻撃されている事はわかっていたが、自分を支援するグループがいてくれた事はかなり後になってからわかった
見えない所にいた仲間達の存在に妹は喜び、涙する
そして姉が裏でやっていた事も 仲間達からの情報でやっと知ることができた
そこで妹は自分の母親に姉の所業のすべてを告白する
姉がネットの世界で自分のことを殺そうとしていた事を
しかし 母親は妹の話を全く信じなかった
この母親は姉にしか愛情を持っていなかったから…
妹は予想通りの母親のこの反応に失望する
そして心の中でこう思った
「この人は私の家族ではないわ。私の話を信じないし私に対して愛情を持っていないし…私が姉にいじめられていても姉に怒ってくれたり私を守ってくれたりした事はなかった。自分の事を大切にしてくれない親の事は、私も大切にしなくていいだろう…」
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不自由しないdesire
誰かの代わりじゃないと 知ってるはず
リアルなviolence
凍えても 夜も朝も
口ずさむ唄があればいいから
何もかも 超えていける
私たちの今 未来
薔薇とノンフィクション / PSY・S🌹