370「パンダ日本昔話」

昔々あるところに

 

ストーカーからの盗撮被害に悩む女性がおりました

 

ストーカーは彼女の家の中にまで盗撮カメラを仕掛けありとあらゆる生活をのぞいていました

 

その被害に気づいた女性はどうにかしてストーカーから逃れようと思いましたが、何度引っ越してもストーカーはその都度彼女の家に忍び込みカメラを仕掛け、彼女は何年経ってもその盗撮被害から逃れることが出来ずにいました

 

そんなある日 彼女は昔から仲の悪かった自分の姉が、なんと自分を20年近くつけ回しているストーカー犯罪グループの一員であるという事実を突き止めました

 

彼女の事を長年支援する、支援者グループの仲間達からその情報を聞いた彼女は愕然としました

 

しかも姉は

 

自分の妹の盗撮被害の映像をヤミで売り捌き金儲けしようと企んでいたらしいのです

 

彼女は言葉を失いました

 

小さい頃から仲が悪く 性格の悪い姉だとは思っていましたがまさかここまでとは…!!

 

同じ女性でありながらしかも実の姉が

 

自分の妹の被害映像を使って金にしようとしていただなんて!

 

彼女は実家の母親にすべてを話しましたが母親は信じようとはしませんでした

 

母親は昔から姉のことしか可愛がっておらず、何かトラブルが起きても妹を庇ったりはしてくれない…常に姉の肩を持つような母親でした。

 

「お姉ちゃんがそんなことするわけないでしょ」

 

彼女は(やっぱりなぁ。どーせこういう反応だと思った…)と、ため息をつきました

 

予想通りの反応でした

 

 

 

もういいや 親のことは

 

こんな親のことはもう大切にしなくていいだろう

 

わたしには友達がいてくれるし…

 

早くこんな汚い家から出ていきたいものだ

 

でも私にはお金がない…

 

友達が迎えにきてくれたら この家を出ていける

その日まで我慢だな

親に自分の話をしてもどうせ信じないし…

親のことはもうどうでもいいや

 

 

そんなこんなで彼女は

いろんな意味で【踏ん切り】がつきましたとさ。

 

めでたし めでたし。

 

 

 

 

おわり👻