241「魔女」

小さい頃うちには魔女が住んでて

 

私とお兄ちゃんは魔女にいじめられてた

 

でも母親はそんな魔女をほったらかし

止めるどころか魔女のこと可愛がってた

 

魔女は家の外ではとても良い人だった

 

でもなぜか家の中では私と兄をいじめていた

ものすごく自分勝手で…暴君と呼ぶにふさわしかった

 

家の外の人達は信じられないだろう

家の外での魔女はとても人当たりが良かった

 

そういうのを演じるのが上手い人はいるのだ

家の中と外でものすごく 人格の違う人はいる

外の世界で良い人を演じているとストレスがたまる

だから「演じる人間」というのは家の中にいる自分より弱い人間を虐げることで毎日「発散」するのだ

それをしているから毎日外で良い人を演じる事が出来るんだろう

 

私は親戚の家に行った時とか魔女がめっちゃ良い子ちゃん演じてるのを見て吐き気がしていたし

 

従姉妹の子達に優しくする様を見て

さらに吐き気がしていた

 

「いつもは私とお兄ちゃんのこといじめててあんなに威張ってるくせに!」

 

そんな風に小さい子に優しくできる人ならば何故

私や兄にはそれができなかったのだろう

 

そのギャップ 二面性 猫被り

大人の前でだけ見せる良い子の演技

家の外ではすごく性格の良い人に見えていただろう

家の中で何してた人かなんて外側の世界の人にはわからないんだから

 

魔女は私をいじめて毎日楽しかっただろう

家の中で暴君に振る舞えるから学校とかでは

性格の良い子を演じる事ができたのだ

 

しかし毎日毎日ストレスをぶつけられるほうの私はたまったものではない

 

私は毎日姉に怯えていたし憎んでもいた

助けてくれない母のことも憎んだ

兄も魔女には反抗できずされるがままの人になっていた

 

私は姉に従う時もあったが

激しく喧嘩する時もあった

 

しかし魔女の方が歳上なので

私は言葉でも暴力でも勝てずいつもやられていた

 

故に子供の頃の私は毎日かなりストレスを抱えていた

 

 

なので 魔女が家から出てった時

めっちゃ嬉しかった

 

 

コレから先の人生でも

 

魔女とは関わりを持ちたくない

 

 

 

ま、当たり前だな。

 

 

 

おわり✌️