795「それ」

小さい頃わたしには

 

「それ」がなかったんだ

 

だからそれをすごく欲しがっていた

 

けどそれは ずーっと なかった

 

ないまんま育って 大人になった

 

それは全然なくもなかったが 

やはりかなり足りてなかった

 

しかしないものはないのだ

 

どうにかして絞り出そうとしたが

 

ないものはやはり なかった

 

姉にはそれがあったようだ

しかし兄と私にそれは足りてなかった

 

兄は無口な性格の人になり

大学に入るタイミングで家を出て行って遠くに住んだ

 

わたしは20代の頃に家を出て一人暮らしを始めた

 

🐒

 

子どもの頃 それがないことで毎日イライラしてた

 

人付き合いの苦手な

キレやすい変な子だったと思う

自分の幼少期…

その性格を治すのはとても大変だった

 

「それ」がある人はもっと穏やかで【普通】な性格の人に育つものだと思うんだけど

 

私は「それ」がなかったので変な性格に育ち

それ故に嫌われる事も多かったし…

そんな自分がすごく嫌で…

自分を変えたいってずーっと思ってて

それで自己啓発本とかをしょっちゅう読む人になった

 

📚📚📚

 

しかし本を読むだけで人の性格がガラッと変わるなんて事はない。啓発本が役に立たないとは決して言わないけれど、知識だけでは足りないのだ。

 

苦い「経験」が必要なのだと思う

 

試練を乗り越える事によってひとは変われるのだ

 

30代はずっと苦しいことの連続だった

地獄の時間を乗り越えて今、私は40代になり…

幼少期とは違い少しはマシな人間になれたと思ってる

 

⭐️⭐️⭐️

 

今ではたくさんの良い友達に巡り出会う事ができ幸せだ

 

あの頃のわたしには「それ」がなかったけど

 

今はそれに代わる【もっと良いもの】を手に入れたのだと思っている

 

悲しみを乗り越えてきた人は優しい目をしているし

他人に対してとても愛情深い

 

私はそういう人達にたくさん助けられてきた

そして今の私がある

 

私はみんなの優しさと愛と友情に守られて

どうにかまだ命を繋いでいる状況なのだ

 

みんなの助けがなかったら死んでたんだろうな。

ガスライティングの苦しみに押し潰されて…

一人ではこの苦しみと恐怖に耐えられなかっただろう

 

⭐️⭐️⭐️

 

幼い頃に「それ」がなかった人は

 

心に穴が空いてるのかもしれない

 

私にも心の穴が空いてるのだろう

 

 

けど今はその穴を埋めてくれるものがあるんだ…

 

 

それは仲間達がくれるもの

 

 

そして私も 誰かの心の穴を

埋めてあげられる存在にきっとなれると思う

 

心の穴を埋め合える存在に…

 

 

❤️‍🩹❤️‍🩹❤️‍🩹

 

すごくつらくて寂しくて

苦しくて悲しくて満たされなくて

ずーっと心の中に怒りと苛立ち、憎しみを抱えてた

 

そういう地獄を乗り越えた人だけが

辿り着ける境地ってものがきっとあるんだと思うよ

 

 

そういう人間は他人の痛みもよくわかる人になれるから

 

 

 

 

おわり❤️‍🩹