75「カメレオン」
クリエイターにもいろんな種類がいるものだ
強いポリシーを持って作品を作り出す者
そんときの風向きによって言ってることが変わる者
なんのポリシーもないけどなんとなく流行りにのってそんときのフィーリングで作品を作り出す者
「敵を作りたくないタイプ」のクリエイターはどっちつかずな生き方をする
その心の中にあるのは 「世間で起きている問題は自分にとってはどうでもいいんだけど、ただ作品のモチーフが欲しい。ネタになれば何でもいい。ただひたすらに、自分が売れたい。原材料の気持ちなどどうでもいい」という考え方
こういう人間を私は「風見鶏タイプ」もしくは
「カメレオンタイプ」と呼んでいる
自分というものがない
いや、あるんだけどそれはただひたすらに利己的。
自分のことしか考えてなくて、社会問題とかには全然心を動かさない。苦しんでる人を見ても同情する心というものを持ち合わせておらず、すべては「所詮他人事」というスタンスの人間なのだ。
ただ考えてるのは自分が売れること、それだけ。
世の中の時流や世論に合わせて自分をうまいこと変えていくタイプだ。何があっても、「どちらが勝っても」自分だけは生き残る為に。
言ってみればまあ…《真田流》的な感じ？
ただこういう風になんのポリシーも持たない風見鶏タイプの人間は《どっちつかず》なので、右からも左からも信用されない。まあハッキリ言ってどっちからも嫌われやすいのだ。こういう生き方が絶対悪いとも言い切れないんだけどね。まああんまり好かれない生き方ではある。
わたしは世界中でさまざまなクリエイターたちからよくいろんな作品のモチーフにされる
で、嬉しくて涙が出るほど感動する時もあれば
酷い取り扱い方をされて、悔しくて怒りを禁じ得ない時もある
そして思うのだ
「原材料の気持ちなど全く考えない…当人の苦しみなど全く考えないで、（ただ作品のネタになりさえすればいい。世間の注目 関心を引くことさえ出来ればいい。要するに自分らが売れればいい）みたいな短絡的な考えで作品を作り出すクリエイターもこの世の中にはいるんだな…」って
そんでやっぱ《悪意のメッセージ》が込められた作品に偶然出会ってしまうと、当然嫌な気持ちになる
そして許せない気持ちにもなる
「敵は作りたくない。でも、売れたーい♫」
そういう考えが見え見えな残念系クリエイターに
遭遇するとやっぱ軽蔑しちゃう
そして「早めに退場してくれますように」と
心の中で願うのだ
人間ってほんと愚か
自分さえ良ければあとは何でもいいって考えてるやつの作る音楽とか…聴く価値ないわな
でも 人間がみんなそうではないこと
わたしは誰よりもよく知っている
「その逆の体験」 つまり
友達が作ってくれた音楽によって 心が救われた経験
たくさんあるから…
人間てさあ 自分が受け取ったものと同じものを
相手に返すものなんだよね
だから 自分が愛を贈ったならば
愛が返ってくるだろうし
悪意という名の石を投げつけたら
同じようなものがきっといつか返ってくるだろう
そしたら 受け止めて あじわう 噛みしめる
自分が思ってたものと違うものが返ってきたなら…
私なら 誤解を解くために努力するかな
そんなことしなくていいって考える人もいるけどね
でもね 私は原材料側の立場から正直な気持ちを
言わせてもらいたかった
いつも自分の正直な気持ちを ブログに
ぶつけてきたよ
だから私のブログには魂がこもってる
カメレオン的な生き方しかできない人間もいるのは
知ってる。そういう人間見てきた。今迄も
けどそういう人間の作り出す作品の中には
本当の魂って込められてるのかな
そんなもん入ってなくても良い音楽ってたしかに
作れるよ。そして売れるよ。
ただね
クリエイターの強いこだわりや愛、みたいなもんがどこにあるのか伝わってこないようなひとの作品は…きっと 廃れるのも早い
聴き手が 感動出来なくなっちゃうからだよ
そこに作り手の熱い魂や情熱を感じることが出来なくなってしまうから
だからまあ ピーマンみたいな
中身のない スカスカなものに
感じられてしまうんだよね
何かのキッカケでそういうの露呈しちゃうとさ
やっぱついてけなくなるファンもいるだろうな
音楽も 漫画も 作り手側の強い情熱、信念、愛…
そんなものが込められてる作品はきっと永く愛されるものになるだろうな…
🌸🌸🌸
あなたが居場所をなくし彷徨うくらいならばもう
誰かが身代わりになればなんて思うんだ
今 ささやかで確かな見ないふり
きっと繰り返しながら笑い合うんだ
アイネクライネ ／ 米津玄師
